フューチャーコミックスPRESENTS〜BL進化論サロン・トーク 特別編〜

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ゲスト:萩尾望都先生 “異端”と革命―美少年主人公のいる世界―

ボーイズラブ(BL)の進化や社会との関係を、BL愛好家と研究者の立場から分析し紐解く溝口彰子さん。
溝口さんがホスト役となり、BL界のスーパースターたちをお招きして開催する「BL進化論サロン・トーク」特別編として、
“BLの祖先”ともいえる数々の傑作を世に送り出してきたレジェンドであり、2019年にデビュー50周年となる国民的マンガ家の
萩尾望都先生をゲストとしてお迎えし第3弾を開催。

テーマは、「“異端”と革命―美少年主人公のいる世界―」。
『ポーの一族』のバンパネラたちに象徴されるような、萩尾ワールドにおける“異端”のヒーローたちについて、
萩尾先生にライブでお聞きしました。

人間社会にとっては“異端”のバンパネラであるエドガーとアランは、
1972年の『ポーの一族』第一作発表当時から読者に大きな衝撃を与え、2016年に半世紀近くの時を経てシリーズが再開。
時代を超えて、マンガ史の中で燦然と輝く存在です。美しく魅力的な“異端”であるバンパネラたちを通して、
結果的に読者に多様性の尊重を求めるような物語を、現実社会の進化を先取りするような形で、萩尾先生はいかにして紡いでいるのか?

また、「美少年主人公」を中心に頂く世界観が、
のちに「BL」と呼ばれるようになる作品群にどのような影響を与え、接続されていったのか。
それらは、現実の社会におけるセクシャリティの歴史や受容、進化とどのように関係しているのか――
現在進行形で更新されつつあるエドガーとアランという美少年キャラをはじめとして、
変幻自在にアップデートされる萩尾ワールドの魅力に、溝口さんが提唱する「BL進化論」の視点から迫りました。

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